運送賠償保険（いわゆる積荷保険）と第三者賠償責任保険です。これも自動車保険と並んで必要な保険です。

運送賠償保険は荷主の方から預かった商品や製品を運送中に破損させた場合に適用される保険です。積込み作業、荷下ろし作業、運送中など物流課程において荷物の破損は避けられないリスクです。しかし運送業での荷物の運搬の工程は複雑です（フォークリフトや手運びなど）。そのすべての工程で保険が適用できるのか、運送中の各車両の補償額は適正か、など契約時に確認が必要です。

第三者賠償保険は積荷作業、荷下ろし作業中に第三者の財物を破損させてしまった場合の保険となります。例えばフォークリフトでトラックに荷物を積込み中、荷物が倒れ近くに居た人に怪我をさせた場合に怪我をした人への治療費などを補償するのが第三者賠償保険となります。

運送賠償保険と第三者賠償保険の違いは、この例ですと「倒した荷物そのもの」を補償するのが前述の運送賠償保険、「近くにいた人への補償」をするのが第三者賠償保険となります。

現在の保険商品では運送賠償保険に第三者賠償保険を付帯できる商品も多くありますが、その補償範囲等についてしっかりと確認する必要があります。

また、今までは運送中の天災（台風や地震など）による積荷の破損は補償対象外でしたが、一部の保険会社では天災による事故も補償対象にすることが可能となっていますので、保険商品の選び方も重要です。

注意点は、前述の運送賠償保険と第三者賠償保険では「自社の所有物には適応されない」ということです。自社の在庫品と荷主の方からの預かり品が混在した状態で配達するケースでは自社の在庫品は賠償保険では補償されませんので、自社の在庫品の破損を補償したい場合、「動産保険」の契約が必要となります。

この点については、運搬する製品、商品の所有権がいつ、どこタイミングで、誰になるのか、を保険契約時に確認して保険契約することが大切です。

また保険をかけるべきかどうか（商品が保険をかけるだけの高額かどうか・・）などの検討が必要です。

BLISS保険コンサルタントはこのように複雑な運送業界の保険のノウハウや経験を備えています。