労働時間管理
2023年の賃金未払い事案の指導件数は21349件となり前年比+818件でした。
相談件数は年々増加傾向にありますが、悪質なサービス残業を強いるケースばかりではなく、
そもそもの労働時間の管理や考え方に問題があるケースも多くあります。
一昔前は労使間で多少のサービス残業等が問題になることは少なかったですが、
さすがに今の時代は通用しません。
あらためて適切な労働時間管理の処理ついて、まとめてみます。
⚫︎1分単位で残業は管理
勤怠ソフトやタイムカードの計算の際に15分未満を切り捨てることは違法で、1分単位での計算が必要です。
⚫︎始業前の作業は労働時間
始業前に打刻しているが、清掃、着替えなどの時間を労働時間に加算していないのは違法となります。
⚫︎残業申請なしでも労働時間に加算
残業申請していないから、残業を認めない、は違法です。申請の有無に関わらず実際に労働した時間は全て労働時間に加算されます。
などです。
現在、賃金未払いの時効は3年ですが、今後5年に変更予定ですので、労働時間管理は注意しましょう。